【レベル別】ビジネス英語学習ロードマップ|あなたに合った戦略とは?


このブログでは、実際に外資系メーカーに勤務しているYukachiが仕事で使える英語力を身に付けるために役立つ情報を発信しています。
今回は、英語力のレベル別に、仕事で使えるビジネス英語力を身に付けるための具体的な学習のロードマップをご紹介します。

仕事で英語を使うことになったんだけど、何から手をつけたらいいのか分からないよ~

安心して!忙しい社会人でもできる具体的な学習のステップを紹介していくよ!
※この記事でご紹介する学習は「仕事で使えるビジネス英語」をターゲットにしており、TOEIC対策はメインにしていないのでご了承ください。
【全レベル共通】準備編
実際の学習に入る前に、全員にやっていただきたい英語学習の準備があります。
それは、以下の3つです。
- 【準備①】達成したいゴールを明確にする/Goal
- 【準備②】現在の自分の実力を把握する/Current location
- 【準備③】「ゴール」と「現在地」のギャップから、学習計画を立てる/Map
この準備段階のイメージはまさにこんな感じ!
「自分の目指したいゴール」と「自分が今いる現在地」を明確にし、ゴールへの「地図」を作っていくイメージです。


でもなんだか面倒くさそうだな…。すぐ学習に取り掛かった方がよくない?

一見回り道のような作業だけど、この作業をきちんとやった方が結果的には近道なんだ!
この事前準備をすることで、
- 自分の学習内容に自信がもてる
- 学習のモチベーションを維持しやすくなる
- 目標まで最短で効率的に達成できる
といったメリットがあります。

この記事で詳しいやり方を解説しているから、ぜひチェックしてな!

【3ステップ】英語学習のロードマップ
いよいよ本題の具体的な学習方法について解説していきます。
この記事では、以下の3つのレベルに分けて、仕事で使える英語力を身につけるまでの学習のロードマップを提案します。
みなさんの現在の英語レベルに応じて、学習のスタート地点を選択してください。
英語力レベル | TOEIC L&Rスコア | 現在の英語力 |
---|---|---|
初級 | ~500 | ・英語に苦手意識がある ・あいさつなど簡単な英語表現はできるが、中学レベルの英語で自信がないところがある |
中級 | 500~750 | ・基礎力はある ・ある程度のコミュニケーションはできるが実務で使うには不安感がある |
上級 | 750~ | ・仕事でもある程度使えるレベル ・交渉やマネジメントなど高度な英語のコミュニケーションについてはまだ伸びしろがある |

初級の人は中級へ、中級の人は上級へと、まずは次のレベルに行くことを目標に取り組んでいこう!

【初級レベル:TOEIC ~500】実践の中で基礎力を固めよう
初級レベルは次のような人を対象にしています。1つ以上当てはまるものがある方は、この章から学習をスタートしてみましょう。
すでにクリアできているという方は、中級以降の章まで飛ばしていただいて大丈夫です。
- 英語自体に苦手意識がある
- 中学レベルの英単語・英文法の中で自信がないところがある
- 普段英語を使う習慣はほとんどない
- TOEICスコアは600点未満
【初級レベル】英語学習の目標設定
この記事では、初級者さんの目標設定を以下の3つに設定しました。
- 【目標①】英語の苦手意識を克服する
- 【目標②】中学レベルの英語表現が使えるようになる
- 【目標③】日常的に英語を使う習慣をつける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【目標①】英語の苦手意識を克服する
英語に対してアレルギー反応がある人は、まずはそれを克服することを第一優先に取り組んでみましょう。
なぜなら、苦手意識をもったままだと、学習の効果が半減してしまうからです。

そうはいっても苦手意識を解消するのって難しいよ…。
たしかに、苦手意識をなくすのはすぐにできることではないかもしれません。
しかし、以下のことを意識することで、少しずつ苦手意識を和らげていくことができます。
- 小さな「成功体験」を積み重ねる⇒言えるフレーズを少しずつ増やす
- 「間違える」ことを恐れない⇒失敗してもOKな学習環境をつくる
- 人と「比較」をしない⇒自分の小さな成長にフォーカスする
このあとにご紹介する具体的な学習内容では、これらが達成できるような内容にしていますので、安心して取り組んでみてください!
【目標②】中学レベルの英語表現が使えるようになる
まずは英語力の土台となる基礎英語力を身に付けることを目標に取り組んでみましょう。

基礎が大事なのはわかるけど、なんか地味な作業だな~。早く話せるようになりたいよ。

でも意外と中学レベルの英語力でも十分相手とコミュニケーションできたりするんだよ

えっ、そうなの!?
中学英語を侮るなかれで、中学英語を押さえるだけでも、十分相手と英語でコミュニケーションがとれちゃったりします。
ここでポイントとなるのが「使える」ようになることです。
知識としては中学レベルの英語力がある人でも、実際には話せない人はたくさんいますよね。
それは、「使う」練習が足りていないからです。
逆に、「使う」練習にフォーカスして学習していれば、知識は中学英語レベルであっても、十分にコミュニケーションがとれる人になれます。

このあと具体的な学習方法を紹介するので最後まで読んでね
【目標③】日常的に英語を使う習慣をつける
これも英語学習を成功させるために重要な目標になります。
正直、英語力は短期間で身に付くものではなく、日々の小さな積み重ねによって少しずつ身に付いていくものです。
まさに、「継続は力なり」なのです。
学習を継続するには「習慣化」がキーポイントになります。

言っていることは分かるんだけど、いつも三日坊主で終わるんだよな~

三日坊主にならないためは、「すきま時間の活用」「低めのハードル設定」がポイントだよ
新しいことを習慣化しようとしたとき、根性論でやり抜こうとすると大体失敗してしまいます。
人間は基本的には楽な道を選択してしまう生き物なので、モチベーションが高い最初の数日はできても、段々とやらなくなってしまうものです。
なので、なるべく「無理なく続けられる」方法を模索することが習慣化を成功させるポイントになります。
そこでキーワードになるのが、「すきま時間の活用」と「低めのハードル設定」です。
「すき間時間」というのは、通勤のときの電車の中の時間や歩いている時間、トイレにいる時間などの日々のちょっとした時間のことを言います。
このちょっとした時間でもできる学習内容にすることで、簡単に日々の生活に英語学習を取り入れることができます。

たしかに、毎日机に向かう時間を確保するのは大変だけど、通勤時間だったら続けられそう!
もう一つのキーワードは、「低めのハードル設定」です。
低めというのは、「これならできる」と思えるレベルの低さです。
例えば、
- 1日1フレーズ、声に出したらOK
- リスニング教材を開いたらOK
- 1文でも英語を読んだらOK
などです。
「こんなに低いレベルでいいの…??」と思われたかもしれませんが、これには裏があります。
人間、何かをやり始めるのに一番エネルギーが必要で、やり始めさえすれば意外とそのままスムーズに取り組めたりするものです。
なので、重要なのはやり始めるためのハードルをなるべく低くすることです。

大事なのは「これならできる!」と思えることなんだ
まずは、自分の中で「これならできる」レベルで学習計画を立ててみてください。
【初級レベル】具体的な学習方法
いよいよ初級レベル向けの具体的な学習方法をご紹介します。
初級レベル向けとしていますが、中級レベル・上級レベルの方にも効果のある内容になっていますので是非参考にしてみてください。
初級レベルの方がまず取り組んでほしい英語学習は以下の3つです。
- 【学習方法①】ビジネス英語の定番フレーズをそのまま覚える
- 【学習方法②】8割以上内容が分かるレベルの教材で耳を慣らす
- 【学習方法③】ChatGPTで英会話の練習

それぞれ詳しく解説していくよ!
【学習方法①】ビジネス英語の定番フレーズをそのまま覚える
「使える英語力」を最短で身に付けるには、よく使うフレーズを丸ごと覚えるのが効果的です。
ここでのポイントは、単語ではなく、フレーズ全体を丸ごと覚えるということです。

単語を覚えるよりも、フレーズを覚えた方が、スピーキングの反射神経が上達しやすいよ

確かに単語を覚えても、結局話すときに頭で文章組み立てるのに時間が取られて、すぐに返答できなかったりするかも!

そうなんだよ!考えなくても言えるレベルまで練習すると格段にスピーキング力がアップするよ
では、具体的な方法をご紹介します。やり方は至ってシンプルです。
- ビジネス場面で使われるフレーズが解説されている本を1冊選ぶ(音声付のもの)
- 音声を聞きながら、そのフレーズを声に出して練習する
- フレーズを覚えるまで繰り返す

ほんとにシンプル!
地道な方法に見えますが、これをすき間時間に少しずつ積み重ねることで、着実に使える英語表現が増えていきます。
使う書籍は音声付であれば何でもいいですが、Yukachiのおすすめは以下の2冊です。
- 【おすすめ①】「ビジネス・コミュニケーションを成功に導く 改訂版英会話ペラペラビジネス100」スティーブ・ソレイシィ/ロビン・ソレイシィ著
- 【おすすめ②】「即戦力がつくビジネス英会話」シリーズ 日向清人・狩野みき著
- 【おすすめ③】「DUO 3.0」鈴木陽一著
1つ目の書籍は、ビジネス場面でよく使う表現が紹介されている書籍です。
おすすめポイントは、ビジネス場面で使える丁寧な表現なのに、どれも簡単な単語を使ったシンプルなフレーズが多いということです。
まさに、英語初心者がビジネス英語を学習し始めるのにぴったりな書籍になります。
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2つ目の書籍もビジネス場面でよく使う表現をダイアログを通じて紹介している書籍です。
特に「新装版 即戦力がつくビジネス英会話②」はビジネス場面でよく出てくるイディオムが多く紹介されています。
イディオムは一見簡単な単語の組み合わせですが、独特の意味をもつことがあります。例えば、”come about”で”occure (起きる、生じる)”という意味になります。
単語を覚えることも重要ですが、このようなイディオムの引き出しを増やすことで格段に英語力が上がります。特にビジネス場面でよく使われるイディオムが多く紹介されたこの書籍は独学におススメです!
3つ目の書籍は、ビジネス英語特化ではないですが、これからボキャブラリーを増やしたい人にはおすすめの書籍になります。
単語帳と似たような内容ですが、普通の単語帳と違って、文章の中で単語を覚えられる構成になっています。

単語単体ではなく、文章で覚えることで、前置詞との関係とか使える場面とかも併せて覚えられるからおすすめだよ!
【学習方法②】8割以上内容が分かるレベルの教材で耳を慣らす
英語を使ってコミュニケーションができるようになるためには、リスニング力を伸ばすことが必要不可欠です。
そのためには、普段から英語を聞いて耳を慣らすことが重要なのですが、「教材選び」が成否を分けます。

リスニング用にどんな教材を使ってる?

英語のニュースとか良いって聞くから毎朝聞いてるよ!ただ、早いし何言ってるか正直よく分からないんだよね…。

実は「聞いてもよく分からない」レベルのものを聞くのはあまり効果的ではないかも!
リスニング教材の選び方では、「教材の難易度設定が自分に合っているか」が重要になります。
では、どれくらいの難易度の教材を選ぶのがよいのでしょうか。
それはずばり、「8割以上内容が分かる」レベルの教材になります。

そんな簡単なレベルのものでいいの??

そうなんだ!大体言っていることは分かるけど、一部新しい表現があるくらいのレベル感がちょうどいいんだよ!
これはYukachiの経験則だけの話ではなく、実は第二言語習得論という第二言語をどうやって習得するのかを研究する学術分野の中でも効果的と言われている方法なんです。
「8割以上内容の分かる」レベルのものであれば、教材はなんでも大丈夫です!
例えば、学生時代に使っていた英語の教科書についているCDとかも良い教材になります。

リスニング以外の目的ですでに使っている英語の教材をリスニング教材として使うのも良いアイデアだよ

ちなみに第二言語習得論に基づく英語学習方法については別記事で紹介しているから、興味がある人はぜひチェックしてな!

【学習方法③】ChatGPTで英会話の練習
【学習方法①】【学習方法②】はどちらもインプット型の学習です。一方で、英語を使えるようになるためには、やはり「アウトプット」の機会もつくることが重要です。

分かってはいるけど、周りに外国の友人もいないし、なかなかアウトプットの機会って無いんだよな~。英会話教室も高いし、行く時間ないし…。
こう思っている社会人の方も多いかと思います。そんなあなたに朗報です!
ChatGPTを使えば、安い値段で、いつでもどこでも英会話の練習ができちゃいます。

ChatGPTはまさに忙しい社会人にぴったりなサービスなんだよ!
- 24時間、どんな場所でもネット環境とスマホさえあればすぐに練習できる
- AI相手だから何度聞き返しても間違えても気にならない
- 自分が喋った内容の改善ポイントを指摘してくれる
- 色々な場面を想定したロールプレイング練習もできる
- 月額約3000円で利用できる(無料版もあり)

ほんとすごいサービスだな!!

具体的な使い方はこちらの記事で確認してね!

【中級レベル:TOEIC 500~750】表現の幅を広げよう
初級レベルの目標が達成できたら、次は中級レベルの学習に移りましょう。
中級レベルでは以下のような方を対象にしています。
- 中学レベルの基礎的な英語力はほぼ身に付いている
- 簡単なコミュニケーションはできるが、実務レベルで英語を使うのは自信がない
- 日常会話とビジネス英語の違いがよく分からない
中級レベルで達成したい目標は以下の3つです!
【中級レベル】学習の目標設定
- 【目標①】使える表現の幅を広げる(言葉のニュアンスまで)
- 【目標②】自分の意見を英語で伝えられるようになる
- 【目標③】ビジネス場面にふさわしい英語表現ができるようになる
それぞれ詳しく解説します。
【目標①】使える表現の幅を広げる(言葉のニュアンスまで)
初級レベルの学習では、よく使う英語表現をまずはフレーズごと覚えていきました。
中級レベルでもフレーズごと覚える学習は有効ですが、それにプラスして「言葉のニュアンス」を理解することを意識してみましょう。

言葉のニュアンスってどういうことだ??

例えば、「どうぞお座りください」を “Please sit down”って言ってしまうと実は結構失礼な表現だった!ということがあったりするんだ

えっ!!よく聞く表現だけど、失礼な意味になっちゃうの!?

そうなんだよ、「座れ!」みたいな命令口調に聞こえるんだ。文法が合っていてもニュアンスまで理解していないと思いがけない誤解を生んでしまうことがあるんだよ
このように、教科書的な文法のルールだけだと見えてこない言葉のニュアンスを意識して理解することで、よりビジネス場面に適切な表現をすることができるようになります。
言葉のニュアンスを理解するための具体的な学習方法はこのあと詳しくご説明します。
【目標②】自分の意見を英語で伝えられるようになる
初級レベルの学習では、とにかくよく使うフレーズをそのまま丸覚えして、色々な「型」を身に付けていきました。
しかし、ビジネス場面では、定番のフレーズだけではなく、自分の意見を自分の言葉で伝えなくてはならないことが数多くあります。
そのため中級レベルの学習では、これまで学んできた「型」を応用して、自分の言いたいことを英語で表現する練習をしていきましょう。
【目標③】ビジネス場面にふさわしい英語表現ができるようになる
日本語では尊敬語、謙譲語、丁寧語があり、ビジネス場面ではこれらの表現を適切に使うことが求められますよね。
日本語とはルールは異なりますが、英語にも実は「丁寧な表現」というのがあります。

いわゆる日常英会話とビジネス英語の大きな違いの1つが「表現の丁寧さ」なんだ
中級レベルの学習では、日常英会話とは異なる、ビジネス場面に適した丁寧な英語表現を身に付けていきましょう。
【中級レベル】具体的な学習方法
それでは、中級レベルの学習に向けた3つの目標を達成するための具体的な学習方法をご紹介します。
中級レベルの学習では以下の3つを取り組んでいきましょう。
- 【学習方法①】オリジナル単語帳作成
- 【学習方法②】英語日記+Chat GPT添削
- 【学習方法③】ビジネス場面に特化した英語フレーズ集を活用
【学習方法①】オリジナル単語帳作成
英語学習の中で初めて知る英単語や、聞いたことはあっても使い方がよく分からない英語表現に出会ったとき、その英単語やフレーズを「オリジナル単語帳」として記録していきましょう。
このオリジナル単語帳を作るときのポイントは以下の3つです。
- 「意味」「例文」「同義語」「関連するイディオム」の項目でまとめる
- 「意味」は英語で記述する
- 表現の使われ方とニュアンスを意識して覚える

一番のポイントは3つ目のニュアンスと使われ方を覚えるという点で、それを達成するために1つ目と2つ目のポイントが重要になるんだ
単語帳を作るときに、英単語と日本語訳の1対1で作成する方も多いと思いますが、ここでは「意味」だけではなく、「例文」「同義語」「関連するイディオム」も併せて記載することをおススメします。
まず、「例文」と「関連するイディオム」を書くことで、その単語の一般的な使われ方が見えてきます。

例えば、”Interest”という動詞の場合、”I’m interested in chemistory”といった感じで”be interested in~”というかたちで使われることが多いよね

単語そのものだけじゃなくて、一緒に使う前置詞とか、使う場面とかも含めて覚えると、「使える英語力」に結びつきやすいんだな!
そして、2つ目のポイントの「意味は英語で記述する」は、その単語のニュアンスを理解するのに役立ちます。

えっ!!意味は日本語で書いちゃいけないの!?

補助情報として書いても良いけど、本質的な意味はやっぱり英語で理解してほしいな!
日本語訳でそのまま覚えてしまうと、本来の意味やニュアンスと少しズレた意味で理解してしまうケースがあります。
例えば、”Sensitive”という形容詞ですが、日本語訳としては「敏感な」「繊細な」「神経質な」と訳されることが多いですよね。
しかし、英英辞典で調べると、”able to understand other people’s feelings and problems”という意味が記載されています。これは「思いやりがある」という意味合いですよね。
このように、単純に1対1で日本語訳を当てはめてしまうと、誤って理解してしまうことがあります。

ただ、これらをいちいち調べて単語帳作るのって結構手間だな~

大丈夫!ChatGPTとNotionというツールを使えば、簡単にしかもスマホだけでオリジナル単語帳が作れるよ!

スマホでできるなら通勤中のすき間時間にもやれそうだな!
ChatGPTとNotionを使ってオリジナル単語帳を作成する具体的な方法は以下の記事を参考にしてください!

【学習方法②】英語日記+Chat GPT添削
次にやっていただきたいのは、アウトプットの練習です。
中級編の学習でおすすめのアウトプット方法は「英語日記」です。
やり方はとっても簡単!今日あった出来事を英語で2~3文ほど書くだけです。

2~3文書くだけだったら毎日続けられそう!

毎日できそう!って感覚は大事だよ!気負わずに楽しく取り組もう!いくつかポイントがあるから解説するね
英語日記を取り組む上でのポイントは以下の3つです。
- 最近学習した新しい英語表現をなるべく使うことを意識する
- ChatGPTなどを使って英文の添削をする
- 間違っていたところや新たに学んだ知識を「オリジナル単語帳」に反映させる
アウトプットをするとき、どうしても自分がよく知っている、使い慣れた英語表現ばかりを使いがちです。ですが、ここでは「新しく覚えた英語表現の練習の場」として、新しい表現を使うことにチャレンジしてみてほしいです!

これを意識するだけでも新しい表現の定着度合いが全然違うよ!
新しい表現を使おうとすると、どうしても文法的な間違いなどをしがちです。そこで役に立つツールがChatGPTです!
やり方は簡単!ChatGPTに英文の添削をお願いするだけです。そうすると、正しい英文だけでなく、具体的にどのように直すべきか解説もしてくれます。
それだけでなく、別の言い方など、違う表現の仕方も提案してくれたりします。

ChatGPTって本当にすごいんだな!

すごく便利だよね!もちろん英会話教室などで添削してもらうのも手だけど、24時間365日いつでも手軽に使えるのがChatGPTの魅力だよ

ChatGPTで英語日記の添削をする詳しいやり方はこの記事で紹介しているゾ

英語の添削をしたときに新しい知識や表現が増えたときは、先ほどご紹介した「オリジナル単語帳」に追加していきましょう。
そうすることで、アウトプットの練習だけでなく、より新しい表現をインプットすることもでき、一石二鳥です!

英語日記が英語学習に有効なのはわかったけど、アウトプットの練習なら初級編でやったChatGPTで英会話練習でもいいんじゃない?

もちろん英会話練習もすごい良い方法なんだけど、少し目的が違うんだよ
アウトプット方法 | 学習の目的 |
---|---|
英会話 | 英語を使う瞬発力を鍛える(頭で考えて話すのではなく、すぐに英語のフレーズが口から出るように練習する) |
英語日記 | 新しい英語表現を使うことで知識を定着させる(じっくり取り組める分、新しい表現にもチャレンジしやすい) |
英会話ではあまり立ち止まって考える余裕はないので、ある程度馴染みのあるフレーズを瞬時に話すという瞬発力の方が鍛えられます。逆に最近学んだ新しい表現を練習するには少しハードルが高くなってしまいます。
一方、英語日記だとじっくり自分のペースで取り組めるので、新しい英語表現にもチャレンジしやすいです。また、英語日記を書く過程で自分の意見や考えを英語で表現する練習にもなります。
【学習方法③】ビジネス場面に特化した英語フレーズ集を活用
中級編の【目標③】で「ビジネス場面にふさわしい英語表現ができるようになる」ことを目標に掲げました。
【目標③】でお伝えした通り、日常会話と違ってビジネス場面では「丁寧な英語表現」というのが求められます。
また、それだけでなく相手からの信頼を得るための表現であったり、自分の成果をアピールするときに効果的な表現だったりと、ビジネス場面だからこそ知っておきべき英語表現がたくさんあります。
そのため、中級編ではこれら英語表現に特化した英語フレーズ集を参考にして理解を深めていきましょう。

参考までにYukachiおすすめの書籍を紹介するよ!
- 【おすすめ①】「ビジネス現場で即効で使える非ネイティブエリート最強英語フレーズ550」岡田兵吾著
- 【おすすめ②】「同時通訳者が教える ビジネスパーソンの英単語帳 エッセンシャル」関谷英里子著
- 【おすすめ③】「好感を持たれる英語表現」平松里英著
これらは普通の英単語帳と異なり、ビジネス場面で英語を使う際により丁寧で効果的な英語表現方法が紹介されています。
1つ目と2つ目の書籍では、日本人がやりがちなNG表現なども紹介されているので、ビジネス英語の表現力をUPさせたい方にはおすすめの書籍になります。
![]() | ビジネス現場で即効で使える 非ネイティブエリート最強英語フレーズ550 [ 岡田 兵吾 ] 価格:1760円 |

![]() | 同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳 エッセンシャル [ 関谷 英里子 ] 価格:1100円 |

3つ目の書籍はビジネス英語特化ではないですが、より洗礼された丁寧な英語表現を身に付けるのにぴったりな書籍になります。丁寧度のレベル別に色々な表現方法が記載されているので自分の表現力の幅を広げることができます。
書籍で勉強することに抵抗がある方、もっと要点に絞って効率的に勉強したい方、あまり勉強の時間がとれない方は、こちらのUdemy講座がおすすめです。

このUdemy講座ではたった2時間のコースで、ビジネス場面で求められる英語表現力の「勘所」をおさえることができるため、より効果的・効率的に学習を進めることができます。

忙しい人におすすめだぞ!講座のプレビューも見れるから気になる人をぜひチェックしてな~
【上級レベル:TOEIC 750~】英語で思考し、影響を与えられる力を身に付ける
中級レベルの学習を終えた方はいよいよ上級編に突入です!上級レベルの学習では以下のような方を対象にしています。
- ビジネス場面に適した英語表現ができる
- 実務でもある程度コミュニケーションがとれる
- 交渉やマネジメントなど高度な英語のコミュニケーションについてはまだ伸びしろがある
【上級レベル】学習の目標設定
上級レベルでの学習目標は以下の3つです。
- 【目標①】英語で相手を説得し、相手から理解を得られるようになる
- 【目標②】自分の業務領域に特化した「専門英語」を強化する
- 【目標③】異文化理解力を身に付ける
それぞれどういうことか詳しく解説していきます。
【目標①】英語で相手を説得し、相手から理解を得られるようになる
仕事で役職が上がっていくと、周りを説得したり、調整したりする場面が格段に増えてくると思います。
【中級レベル】では英語で自分の意見を言えるように練習しましたが、【上級レベル】では単純に伝えるだけなく、そこに「説得力」をもたせて、相手から「理解」や「共感」を得ることが重要です。
それを達成するには、相手に伝わりやすいように話を組み立ててロジカルに伝える力を身に付ける必要があります。
日本語でも難しい技術ですが、それを英語でもできるように練習する必要があります。
【目標②】自分の業務領域に特化した「専門英語」を強化する
働く業界や職種によって、その分野・領域でよく使う単語・表現があると思います。
例えば、製造業の場合だと、「品質管理/Quality Control」「検査/Inspection」「在庫/Inventory」などが挙げられます。
初級・中級レベルの学習ではビジネス場面で一般的によく使われる表現をターゲットに勉強してきましたが、上級編では自分が関わる分野・領域でよく使う表現についてもボキャブラリーを強化していくことで、より仕事で活かせる英語力を高めることができます。

初級・中級・上級レベルのどれにおいても、単語・フレーズのボキャブラリーは共通して重要なんだね

そうなんだよ!ある程度の文法力が身についたら、あとは語彙力を高めることが英語力をUPする上で重要になってくるよ
【目標③】異文化理解力を身に付ける
これは英語力とは少し異なる能力になりますが、海外の人と一緒に働く上では必要不可欠な技能になります。

そもそも「異文化理解力」ってなに?

「異文化理解力」というのは、異なる価値観や習慣、考え方を持つ人に対して相手を尊重しつつ、自分の行動やコミュニケーションを柔軟に調整できる力のことをいうよ
この異文化理解力を以下の3つを兼ね備えることで身に付けることができます。
- 知識:相手の文化・価値観・習慣などを理解している
- マインドセット:自分と違うことを尊重し受け入れる姿勢をもてる
- 行動力:相手の文化・価値観などに合わせて自分の行動を柔軟に調整できる
この異文化理解力を身に付けることで、海外のメンバーや顧客とお仕事をするときに誤解や衝突を避けて、スムーズにコミュニケーションをとることができるようになります。
特に仕事で高いポジションになればなるほど、人との調整・交渉力が求められるようになります。日本人同士でさえ、難しいスキルになりますが、それがバックグラウンドが異なる海外のメンバーが相手になると、さらに難易度が格段に上がります。
より高いポジションに就いている人やこれから目指していく人にとって、この異文化理解力は必須スキルと言えます。
【上級レベル】具体的な学習方法
さて、いよいよ上級レベルでの具体的な学習方法について解説していきます。
上級レベルでは以下の3つの学習方法をご紹介します。
- 【学習方法①】会話をロジカルに組み立てられる練習をする
- 【学習方法②】業界別の英文ニュースを読む、論文を読む、社内資料を英訳する
- 【学習方法③】「異文化理解力」の本を読む
それぞれ詳しく見ていきましょう!
【学習方法①】会話をロジカルに組み立てられる練習をする
【目標①】で掲げた「英語で相手を説得し、相手から理解を得られるようになる」には、自分の主張をロジカルに分かりやすく伝えることが重要です。
そこで重要になるポイントが、「会話の組み立て方」です。
日本語でも、「この原因は〇〇であると考えられます。なぜなら、~~です。」であったり、「~~です。したがって、〇〇であると結論づけられます。」など話の流れを分かりやすくするための表現があります。
これは英語でも同じで、このような「話の流れ」をつくる表現方法を身に付けることで、自分の主張を相手に分かりやすく伝えることができ、説得力を増すことができます。
この学習方法でおすすめの書籍をご紹介します。
- 【おすすめ①】「音声DL BOOK NHKラジオ英会話 英会話 話を組み立てるパワーフレーズ 講義編」大西泰斗・ポール マクベイ著
- 【おすすめ②】「音声DL BOOK NHKラジオ英会話 英会話 話を組み立てるパワーフレーズ トレーニング編」大西泰斗・ポール マクベイ著
- 【おすすめ③】「世界基準のビジネス英会話」竹村和浩・ビル ベンフィールド著
1つ目と2つ目の書籍はセットのような関係になっています。この「話を組み立てるパワーフレーズ」シリーズでは、まさに会話の流れをスムーズにするためのキーフレーズが数多く解説されていて良著になっています。独学で勉強するのにぴったりな書籍になっています。
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3つ目は商談など交渉場面が仕事で多くある人にとって、とても参考になる書籍になります。様々な交渉場面が例として取り上げられているので、商談・交渉時に使える英語フレーズを効率良く学ぶことができます。

これらの書籍で表現方法をインプットして、ChatGPTやオンライン英会話などでアウトプットの練習をするとより身に付きやすくなるよ
【学習方法②】業界別の英文ニュースを読む、論文を読む、社内資料を英訳する
これは【目標②】自分の業務領域に特化した「専門英語」を強化するための学習方法になります。
自分のいる業界のニュースを英語で読んだり聴いたりするのが方法の一つとして挙げられます。
もし科学分野に関わるお仕事であれば、論文や特許を英語で読むのもおススメです。
あと一番手っ取り早いのは、社内文書を英訳してみることです。社内で使われている日本語の表現を英語ではなんて言うのかな~とちょこっと調べてみるだけでもボキャブラリーを広げることができます。
このように日々ちょっとずつ意識して「専門英語」に触れていき、時間に余裕があればNotionや単語暗記アプリなどに記録をしておくと復習もできてベターです。

仕事でよく使う日本語を英語に言い直すところからぜひ始めてみてね!
【学習方法③】「異文化理解力」の本を読む
【目標③】異文化理解力を身に付けるために、まずは知識をつけるところから始めましょう。
そこで必須になる書籍が、「異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 」エレン・メイヤー著になります。
これは本当に良著で、外資系企業など海外の人と一緒に仕事をする人は必読だと思っています。
この本の中には、
- 異文化間のコミュニケーションの仕方
- ネガティブ・フィードバックの仕方の違い
- 多文化世界における説得の技術
などなど、まさに多文化の中で働く人にとって興味深いトピックがたくさん取り上げられています。

各章で独立した内容になっているから、時間がない人は気になるトピックから読んでいくのもアリだよ
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【雑談】国による発音の違いについて
英語を勉強するとき、教材についている音声は英語ネイティブの方の発音がほとんどだと思います。
ただ、実際に仕事で聞く英語はネイティブの英語だけではなく、非ネイティブの発音もたくさん飛び交っています。
実は最初ここに結構苦戦しました。国によって英語の発音の癖が異なり、なかなか聞き取れないなと感じることもたくさんありました。

ときには非ネイティブの発音など色々な国の人の発音に触れると良い実践練習になるよ!
ChatGPTによる英会話練習をご紹介しましたが、実は「インド訛りの英語で」と頼むとインド訛りな英語で話してくれます。
こんな感じで時には色々なバリエーションの発音に触れながら練習してみるのもいいでしょう!
まとめ
以上がビジネス英語を身に付けるための、英語レベル別の学習ロードマップになります!
英語レベル別に分けてご紹介しましたが、文法、スピーキング、ライティングなど自分の得意分野・不得意分野もあると思いますので、それに応じてレベルを混ぜながら取り組むのも全然アリです!
あるいは、自分が興味があるところをピックアップして取り組むのでもOKなので、ぜひあなたのビジネス英語学習のヒントにしていただければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!一緒にビジネス英語学習頑張りましょう~!

英語学習についてもっと知りたい人はこの記事も参考になるから見ていってな!


「そもそも外資系で求められる英語力ってどれくらい?」という疑問をもっている人はこの記事もぜひチェックしてね!
