外資転職

外資系メーカーに転職して後悔しない?メリット・デメリットを現役エンジニアが正直に解説

yukachi.usausa@gmail.com

外資系メーカーへの転職を考えているけど、実際のところどうなの?と思っている方へ。

「給与が高い」「働き方が自由」というイメージはあっても、リストラのリスクや深夜会議など、入社してから初めて気づく現実もあります。

この記事では、新卒から外資系メーカーのエンジニアとして勤務している私が、良い面も悪い面も包み隠さずお伝えします。

転職してから「こんなはずでは…」とならないために、ぜひ最後まで読んでみてください。

ゆーじ
ゆーじ

外資系メーカーへの転職を考えているんだけど、実際にどんなところか知りたいなぁ

Yukachi
Yukachi

実体験をもとにメリットとデメリットを解説していくから、どんなところかイメージが湧きやすくなるよ

ゆかうさ
ゆかうさ

転職してから「こんなはずでは…」となるのはイヤだもんねー

この記事で分かること
  • 外資系メーカーで働くリアルなメリット6選
  • 入社前に知っておくべきデメリット4選
  • 外資系メーカーへの転職を成功させるためのポイント
Yukachi
Yukachi
外資系エンジニア/ビジネス英語Udemy講師
Profile
外資系メーカーでエンジニアとして勤務しているYukachiです。 日本生まれ、日本育ちながら、現在では10か国以上の同僚・取引先と英語でやり取りしながらお仕事をしています。 プライベートでは一児の母でもあるワーママです。

外資系メーカー勤務のメリット6選

実際に外資系メーカーで働いて感じるメリットを6つ紹介します。

外資系メーカー勤務のメリット
  • 日系メーカーと比べて給与が高い
  • 働き方の自由度が高い
  • 日本にいながら世界中の人と一緒に仕事ができる
  • 意思決定のスピードが速い
  • 年功序列じゃない
  • コンプライアンス意識が高い
Yukachi
Yukachi

1つずつ解説していくよ!

メリット① 日系メーカーより給与が高い

外資系メーカーへの転職を考える理由として、給与の高さを挙げる人は多いと思います。これは実際にデータでも裏付けられています。

独立行政法人 経済産業研究所のデータによると、外資系企業は日系企業(特に海外子会社のない企業)と比べて賃金が高い傾向があります。

(1) 外資系企業、(2) 日系多国籍企業(海外子会社のある日系企業)、(3)日系輸出企業(海外子会社のない日系輸出企業)、(4)日系非国際化企業(海外子会社のない日系非輸出企業)の賃金水準の比較https://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/15e106.html

また、マーサージャパンが発表した2024年版「日本総報酬サーベイ」では、入社1〜5年目の年収は外資系の方が平均して約15%高いことが示されています。

ゆかうさ
ゆかうさ

外資系企業での給与事情についてはこの記事でも詳しく解説しているから、ぜひ参考にしてな!

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メリット② 働き方の自由度が高い

外資系メーカーは、勤務時間よりも成果で評価される文化のため、働き方のフレキシビリティが高いです。具体的には以下のような特徴があります。

  • リモートワークが普及している(コロナ前から導入している企業が多い)
  • コアタイムなしの完全フレックスタイム制を採用している場合が多い
  • 仕事を調整さえすれば有給休暇を自由に取りやすい

日系企業でもコロナ以降リモートワークが普及しましたが、その後オフィス回帰に転じた企業も少なくありません。一方、外資系メーカーはコロナ前からリモートワークを導入していたケースが多く、働き方の柔軟性が文化として根付いています。

また、海外との会議で時差の関係上早朝や深夜になることがあるため、フレックスタイム制が機能しやすい環境でもあります。

実際にデータでもこの傾向が確認されています。エン・ワールドが実施した調査では、外資系企業社員は日系企業社員と比べて「在宅勤務・リモートワークが可能」「ワークライフバランス」「柔軟な働き方」を職場満足の理由として挙げる割合が高いことが示されています。

子育て中のワーママ・ワーパパにとって、この働き方の自由度は特に大きなメリットになります。

https://www.enworld.com/newsrelease/survey-20210610.html

Yukachi
Yukachi

働き方の自由度が高いとプライベートと両立しやすいからいいよね!子育て世代にとってもありがたいね!

メリット③ 日本にいながら世界中の人と仕事できる

外資系メーカーでは、他国の拠点に勤める社員と一緒に仕事する機会が日常的にあります。

私自身、これまでアメリカ・カナダ・ブラジル・中国・台湾・韓国・シンガポール・オーストラリア・インド・ドイツ・イギリスの人たちと仕事をしてきました。

「英語を使った仕事」というと海外駐在のイメージを持つ人も多いですが、外資系メーカーでは日本にいながら日常的にグローバルな環境で働けます。家庭がある人にとっては、海外駐在なしでグローバルな経験を積めることは大きな魅力です。

Yukachi
Yukachi

海外駐在のお仕事も素敵だけど、家庭がある人とかはむしろ日本を拠点にしながら海外の人と一緒に仕事できるのも結構魅力的なんだよ~

ゆーじ
ゆーじ

確かに!「英語を使った仕事」というと海外駐在のイメージあるけど、日本にいても海外の人と一緒に仕事ができるんだね!

外資系メーカーで求められる英語力については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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【現役エンジニアが解説】外資系メーカーで求められる英語力とは
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メリット④ 意思決定のスピードが速い

一般的に、外資系メーカーは日系メーカーより意思決定のスピードが速いといわれています。その背景には、意思決定の仕組みと文化の違いがあります。

意思決定のプロセスの違い

外資系メーカー日系メーカー
意思決定の主体各部門の責任者が権限をもつ合議制が多く、複数の関係者が関わる
プロセス少人数の意思決定者で行う稟議プロセスによって、関係部署の承認が必要

外資系メーカーでは各部門の責任者に意思決定の権限が委譲されているため、関係する部門責任者を会議に集めてその場で決定、ということが多いです。一方、日系メーカーは稟議プロセスが多く、多くの関係者の承認が必要なため時間がかかります。。

文化の違い

エレン・メイヤー著「異文化理解力」では、意思決定のスタイルとして「合意志向」と「トップダウン式」の2つが紹介されています。日本は世界の中でも圧倒的に「合意志向」寄りで、これが稟議文化の背景にあります。外資系メーカーは本社がある国の文化の影響を受けるため、日本よりトップダウン式寄りになりやすく、意思決定が速い傾向があります。

変化の激しいビジネス環境において、意思決定のスピードが速いことは大きな競争優位になります。

メリット⑤ 年功序列ではなく実力で評価される

外資系メーカーでは実力・成果主義であることが多く、昇進のスピードも年功序列ではなくその人の実力次第です。

実力さえあれば若手でも重要な仕事を任され、どんどん昇進していくことができます。

年功序列は「終身雇用制度」を前提とした仕組みですが、この終身雇用制度自体が近年崩壊しつつあります。転職が当たり前となった現代では、若いうちから実績を積み、それに見合った報酬を得ることがキャリア形成において重要です。そのような観点からも「年功序列ではない」ことは、特に若手にとって有利に働きます。

メリット⑥ コンプライアンス意識が高い

規模が大きい外資系メーカーほど、コンプライアンス意識が高い傾向があります。

私が勤める会社での具体例をいくつか紹介します。

  • 毎月、利益相反やハラスメントなどに関するe-learningトレーニングがグローバル全社員向けに配信される
  • コンプライアンスに反する言動があった場合、上司を通さず第三者組織に直接通知できる仕組みがある

なぜ外資系のコンプライアンス意識が高いのか、主な理由は3つあります。

【理由1】グローバルで各国の法規制に遵守する必要がある

外資系の場合、グローバルに拠点をもっていることが多いです。そうなると、拠点がある国・エリアの法規制に従う必要が出てきます。

コンプライアンスに関する法規制として、例えばアメリカではFCPA(海外腐敗行為防止法)があり、贈収賄や利益相反に関する厳しい規制があります。また、EUではGDPR(一般データ保護規制)があり、個人情報保護に関する厳格なルールがあります。

このような各国の法規制に抵触してしまうと、会社のブランド力低下にもつながり多大な損失があるため、グローバルにビジネスを展開している外資系メーカーでは、社員へのコンプライアンス教育に力を入れているのです。

【理由2】ルールが明文化されている

外資系の場合、様々な国・エリアの人が従業員として働いており、バックグラウンドも様々です。そのような職場環境においては、ルールを明文化することは非常に重要になります。

日本の場合は、「暗黙のルール」といったかたちで明文化していないルールが成り立ったりしますが、世界的にみればこれは特殊なことです。

色々なバックグラウンドの従業員がいる環境で統制をとるためには、ルールを明文化し、透明性を高くする必要があります。そうなると、何か不正が生じた際、うやむやにされることなく適切に処理されやすくなるわけです。

【理由3】違反した場合のペナルティが厳しい

ルール違反には厳しいペナルティがあり、最悪の場合は解雇されます。この厳しさが社員のコンプライアンス意識を自然と高めています。

特にハラスメントについては厳格に対処される文化があるため、働きやすい環境が整っています。

外資系メーカー勤務のデメリット4選

外資系メーカーには大きなメリットがある一方で、入社前に知っておくべきデメリットもあります。

Yukachi
Yukachi

外資系メーカーに入社してから、「こんなはずでは….!!」とならないためにも是非参考にしてね

外資系メーカー勤務のデメリット
  • 突然のリストラ・組織改編のリスクがある
  • 日本法人の裁量権が小さい
  • 早朝や深夜の会議がある
  • 会社が提供してくれる研修はあまり充実していない

デメリット① 突然のリストラ・組織改編のリスクがある

Yukachi
Yukachi

正直、これが外資系勤務の一番のデメリットだと思う…

ゆーじ
ゆーじ

確かにリストラは怖すぎる~~~!!

よく海外ドラマで、クビ宣告を受けて段ボールに荷物を詰めて去っていくビジネスパーソンの場面が出てきたりしますよね。

日本の場合、労働基準法があるため、海外ドラマのように「明日から来なくていいよ」ということはありませんが、突然会社からリストラクチャリング(組織や事業の再構築・整理)を実施することが発表されることはあります。

Yukachi
Yukachi

実際にYukachiの周りでも何度もあったよ…

ゆーじ
ゆーじ

外資だとあるイメージだったけど、本当にあるんだ…!!

具体的には「〇〇事業部を閉鎖します」「グローバル全体で〇千人のポジションを削減します」といったアナウンスが、何の前触れもなく全社員宛のメールで届くことがあります。私自身、これで同期がポジションを失い転職していった場面を何度も見てきました。

「いつ自分のポジションがなくなってもおかしくない」という緊張感があるのは、外資系メーカーで働く上で覚悟しておくべき現実です。

ゆかうさ
ゆかうさ

外資系企業でのリストラの実情について詳しく知りたい人はこの記事もぜひ見ていってな!

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デメリット② 日本法人の裁量権が小さい

これは会社や職種によって程度は異なりますが、近年この傾向が強まっています。

日本経済が活発だった時代は、日本市場はグローバルから見て重要なマーケットで、日本法人に大きな裁量権が与えられていました。しかし、日本経済の存在感が低下した今では、日本法人への投資額が減り、グローバルに対する影響力も小さくなっています。

以前アジア全体の統括拠点を日本に置いていた外資系メーカーが、香港やシンガポールに移転するケースも増えています。

私自身(R&D部門勤務)の例でいうと、以前は日本法人の中である程度自由に製品開発プロジェクトを進めることができましたが、現在ではグローバルの承認なしにプロジェクトを進めることができなくなりました。

Yukachi
Yukachi

承認を得るには本社を説得する必要があるから、ハードルが結構上がってしまったよ

ただし、職種によって影響の大小は異なります。国内市場向けの営業職などは、比較的日本法人の裁量で動けるケースが多いです。転職前に、その会社での日本法人の立ち位置を確認しておくことをおすすめします。

Yukachi
Yukachi

これから外資系メーカーへ転職する人は、その会社での日本法人の立ち位置や職種による影響を確認しておくといいね!

ゆかうさ
ゆかうさ

外資系メーカーの組織体制について詳しく知りたい人はこの記事も参考にしてな!

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デメリット③ 早朝・深夜の会議がある

海外とのやり取りが多い部署では避けられないデメリットです。

時差の関係で、どうしても早朝や深夜でないと時間が合わないケースが多々あります。特にアメリカとの会議は、日本時間では早朝か深夜になりやすく、参加国が3か国以上になると日本が深夜になる確率はさらに上がります。

フレックスタイム制やリモートワークで働き方を調整することで対応はできますが、それでも体力的・生活的な負担は避けられません。転職を考えている方は、希望する部署でどの程度海外とのやり取りがあるかを事前に確認しておくと良いでしょう。

Yukachi
Yukachi

Yukachiの場合、アメリカとの会議が多いんだけど、そうなると時差的にどうしても早朝か深夜になってしまうのよ…

デメリット④ 会社主導の研修が充実していない

日系メーカーでは新卒採用の比率が高く、体系的な人事研修が数年にわたり用意されていることが多いです。一方、外資系メーカーは中途採用の比率が高く、社員のバックグラウンドも多様なため、会社側が体系的な研修を用意するのが難しいという実情があります。

ただし、これはデメリットとも言い切れません。

私の会社では、グローバル全社員向けのe-learningプラットフォームが用意されており、さまざまなトピックのコースを自由に受講できます。また、上司を説得すれば外部研修に参加することも可能です。

「会社が用意してくれる研修は少ないが、自分でキャリアを切り開く環境は整っている」というのが実態です。自主性がある人にとっては、むしろ自由にスキルアップできる環境といえます。

Yukachi
Yukachi

要は自分次第で、学ぶ機会を得ることは全然できるよ!だから、デメリットには挙げたけど、自主性がある人にとってはあまりデメリットにはならないかな

まとめ:外資系メーカーへの転職で後悔しないために

外資系メーカーで働くメリット・デメリットをまとめます。

メリット

  • 日系より給与が高い傾向がある
  • 働き方の自由度が高い(リモート・フレックス)
  • 日本にいながらグローバルな環境で働ける
  • 意思決定のスピードが速い
  • 実力・成果で評価される
  • コンプライアンス意識が高い

デメリット

  • 突然のリストラ・組織改編のリスクがある
  • 日本法人の裁量権が小さくなってきている
  • 早朝・深夜の会議がある
  • 会社主導の研修が少ない

外資系メーカーへの転職は、メリットが大きい一方でリスクも伴います。大切なのは、良い面も悪い面も理解した上で、自分のキャリアゴールと照らし合わせて判断することです。

外資系メーカーへの転職を考えているなら

外資系メーカーの求人は非公開のものも多く、転職エージェントを通じてしか出会えないポジションも少なくありません。また、エージェントを使うことで各社の面接傾向や社内カルチャーについて事前に情報収集することもできます。

外資系メーカーへの転職に強いエージェントとして、特に以下の2つをおすすめします。

メイテックネクスト

エンジニア専門の転職支援はメイテックネクスト

JAC Recruitment

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外資系メーカーへの転職に強いエージェントの詳しい比較はこちらの記事をご覧ください。

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Yukachi
Yukachi
外資系エンジニア/ビジネス英語Udemy講師
外資系メーカーでエンジニアとして勤務しているYukachiです。 日本生まれ、日本育ちながら、現在では10か国以上の同僚・取引先と英語でやり取りしながらお仕事をしています。 プライベートでは一児の母でもあるワーママです。
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